・飲み会の後は歩いて帰りたい。あの人がこう言って、あの人がこう返して、私がこう喋って、それになんて返ってきて、どう思って、を反芻する時間が必要です。
・自転車で帰ると、あの坂道では少しブレーキをかけて、あそこの道は暗くて怖いから楽しいことを考えて、とか、飲み会とは全く関係ないことばかり考えてしまうから。
・反芻がたいせつで、余白がたいせつです。
・すみません、あまり言い切るようなことはしたくないですが、これだけは言い切ります。もう一度言うけど、余白がたいせつで、それが俺には必要です。
・他人の考え方、こう生きていこうとおもう、ということを聞いて、そうか、そう思うようなことがあったんですね。と思うこととか、そこまでの過程を想像してみたりすることも余白の1つだとおもうのです。
・煮え切らない態度をとる人に対しても、鍋の中の余白を想像することは結構だいじにするべきなのかもしれないです。
・だからわたしが二十才の抱負を言った時に、それはさぁ、これこれが足りないよ、とか、この気持ちが足りないよ、とか言わないでくれよ。という、そんなことを思ったのが、本日の飲み会でした。いくらおれがいつまで経っても沸騰しない鍋なんだとしてもさ。
・そもそもさ、抱負なんてあるわけないだろ。ないんですが。ありませ〜ん。お前に聞かせる抱負なんて、あるはずがないです。
・わたしはお前の説きを聴きに来たわけじゃないよ。ここはさ、生き方サロンじゃないよ。生き方サロンじゃないよな?お前はそうやってどんな場所も生き方サロンにしてしまうじゃん。
・人には人の大切にしてることがあると、わたしはそう思っている、思いたいので、あんたの生き方サロンに対して1度受けいれようとしてるけど、あんた。
・とかね。とかをさ。帰り道の、暗闇のなかで、ヘッドフォンとかして音楽聞きながら、いやこういうのはばあちゃんに怒られちゃうけど。夜道でヘッドフォンをするなと、怒られちゃうけど。
・でも、そういう時間を。きもい人に羽交い締めにされて本当にヤバいことになるかもしれないと思いながらもそういう時間が。
・必要です。車で、送らないで。俺のこと。
・でも車で帰った。もう説きをきくのはいやだから。
・あんたは、わたしの抱負を、わたしが大切にしてることを、いともかんたんに生き方サロン第3の教えにしてしまったけど。
・俺は生き方サロンでずっと友人が住んでる街や布団のことを考えていた。俺は今、ここにいるべきではなく。
・電車に乗って、三鷹で乗り換えるべきだと、考えていました。
・生き方サロン 脱サロン。
・俺は俺として生きてくからね。
・よろしく頼むよ。そのへんを。頼みます。
・セックスの話とかも、しないでください。あんたとはしたくないですから。
・と、言えない街に住むのはもう辞めだね。
・まともはわからないところはわからないままにして都合のいいところだけを大きく捉えてると言った人がいた。
・ねえ、そうかもね。
・決して認めたくないけれど、そうなんだと思う。
・ねえ、背中のほくろを数えながら寝よう。
・翌朝数えなおそう。
・減ってたらおもろいね。
それはちょっとおもろいかもな。さようなら。